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ニューハート・ワタナベ国際病院

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感染性心内膜炎[カンセンセイシンナイマクエン]

どんな病気?

敗血症の一種で心臓の内膜または弁膜に細菌が作る巣ができ、弁を破壊したり炎症によって発熱を起こしたりする病気です。感染性心内膜炎は弁の逆流が強くなってから症状に気づくケースが殆どです。先天的に心臓の異常がある方や抗癌剤などで免疫抑制治療を行っている・弁膜硬化の高齢者・透析患者は罹患しやすいので注意が必要です。特に基礎疾患があり心臓の弁が傷つきやしい方は特に注意が必要です。

どんな症状?

弁が破壊される以外にも様々な症状を引き起こします。贅腫が血管に流れ込むことにより血管を詰まらせ塞栓症を起こしたり、脳血管であれば脳梗塞・腸であれば腸管虚血等を起こし、菌が全身に流れ込む為に他の臓器に膿腫が発現したり血管が薄くなる動脈瘤等重篤な合併症を起こします。感染性心内膜炎では9割が長期間の発熱があり塞栓症で血流が悪くなると手足の麻痺・視力障害・意識障害などが現れ、心臓の構造破壊では息切れ・むくみ・呼吸困難などが起こります。

原因は?

出血を伴う処置、抜歯・内視鏡等の細胞診・婦人科処置・手術後などで細菌が侵入し感染します。原因菌の多くはブドウ球菌・連鎖球菌・真菌による感染で、6割程度は原因菌の特定が可能です。特に口腔細菌による感染は歯石除去などの基本的な歯科治療でも細菌は侵入するので、感染性心内膜炎の予防措置(抗生剤の投与)が必要になります。

どんな人がなりやすいの?

感染性心内膜炎にかかりやすいのは、先天的な心臓異常、特に心臓弁に異常がある方や加齢によって弁硬化を起こしている高齢者・透析患者・ステロイドや抗癌剤などで免疫抑制療法を行っている方です。これに該当する方は歯科治療・外科手術などを行う場合に予防措置を取り入れる必要があります。静脈注射乱用者や免疫不全患者は特に注意します。

検査・診断方法は?

問診によって病歴(素因となる心疾患)・臨床症状(発熱・倦怠感)によって疑いを持った後に、2回以上の血液検査において陽性反応を確認し菌の特定を行います。心臓の超音波検査で贅腫の存在・弁の状態を確認する事も重要です。MRIやCTなどの画像診断で頭部などの血管状態(塞栓状態の把握)をチェックし感染性心内膜炎と確定診断に至ります。最も重要な心臓の超音波検査です。

治療法は?

まず炎症を抑制します。血管状態の悪化に伴う循環系統の手術は炎症が活発化している状況では効果が低い為です。感染性心内膜炎では抗生剤が効きにくい為に通常よりも多量の抗生剤を長期間投与する場合が多く、抗生剤の効果が低い・贅腫の可動が激しく塞栓の危険度が高い場合は弁を治したり、人工弁を取り替える外科手術が必要になります。

予防法は?

心疾患などの基礎疾患のある場合、抜歯や歯石除去などの歯科治療の際に施術1時間前に抗生剤を投与します。また、扁桃腺や呼吸器粘膜手術など内科的手技を取る場合は、そのような素因を持つ方や高齢者は事前に心疾患などの基礎疾患について報告する必要があります。感染性心内膜炎予防措置の抗生剤は経口タイプ以外に非経口の静脈注射・筋肉注射を施術の30分前に投与します。

診療科について

手術などの外科的治療は心臓外科、診察や検査は循環器内科となります。

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