心房粗動とは
心房粗動は右心房の中で三尖弁輪と呼ばれる右心房と右心室の連結部分の周りを電気信号が回っている状態を指します。
それ以外のところを大きく回る場合もありますが、あまり多くはみられません。
症状・原因
心房が240/分(1分間に240回拍動)で興奮していて、4回に1回心室に興奮が伝わるとすると60/分(1分間に60回拍動)の脈拍数になります。よって動悸はあまり感じません。
2回に1回心室に伝わるような場合には120/分(1分間に120回の拍動)の脈拍数になります。このような場合では動悸として自覚されることが増えます。
検査
心房粗動は12誘導心電図をとることで診断が行われます。
治療(手術)法・入院期間・術後
1) 頻拍となっている場合の処置:β遮断薬やカルシウム拮抗薬といった心室に伝わる信号の数を減らす薬を使います。
また、電気ショック治療で心房粗動を止めることになります。
2) 心房粗動の予防、根治:三尖弁輪の周りを興奮が大きく回る典型的な心房粗動では、電極カテーテルを使った手術(カテーテルアブレーション)の成功率が高く、手技に伴う危険性も少ないため現在最も勧められる治療です。
予防・食事
かつてはリウマチ性心疾患が多く、最近は基礎疾患を持たないstand alone型また冠動脈疾患で起こります。
特に最近では加齢だけで心房細動や心房粗動の起こる可能性が高くなります。
動機が停止しない場合は最寄りの循環器科を受診して下さい。