バセドウ病とは
バセドウ病は、1840年ドイツ人医師カール・フォン・バセドウにちなんで命名されました。
甲状腺を刺激する物質があるために、ホルモンの合成が高まりすぎるものです。
20~50代と幅広い世代に発症することが多く、特に30~40代の患者が多い傾向にあります。
ここでは、バセドウ病の症状・原因や検査方法・治療方法について解説いたします。
症状・原因
自己免疫疾患のひとつで甲状腺を刺激する自己抗体が作られ甲状腺刺激ホルモンの代わりに甲状腺を刺激し、甲状腺ホルモンを過剰に作らせてしまいます。
自己抗体が作られる理由ははっきりしておらず、遺伝的な要因や、日々のストレスや喫煙など生活習慣が影響していると考えられています。
バセドウ病の代表的な症状として、教科書的には甲状腺腫、眼球突出、甲状腺機能亢進症が大きな症状です。
びまん性甲状腺腫として甲状腺が全体的に腫れます。
眼球突出は必ずしも多い症状ではありません。眼球の後にある脂肪組織や筋肉が肥大して眼球が前方に押し出された結果です。
このバセドウ眼症と甲状腺の機能異常の程度とは相関しない特徴があります。
甲状腺機能亢進症としては疲労感、動悸、手指振戦、多汗、体重減少、体温上昇などがあります。
検査
採血検査、超音波検査(エコー)。
治療(手術)方法
薬物療法、アイソトープ治療、手術治療
手術の場合は頚部横切開(数cm〜10cm)
手術後数日(3-5日)で退院(ロボット手術、内視鏡手術は行っていません)
上記以外にも必要に応じて、眼科でのMRI検査を実施を必要とする場合もあります。
予防・食事
特になし。
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