総長・院長 渡邊医師からのメッセージ
世界屈指のロボット心臓手術数を誇る病院で、多くの経験を積む
ニューハート・ワタナベ国際病院では、日本で始めて人工心肺を用いない冠動脈バイパス手術(Off-pump CABG(OPCAB))を成功させた渡邊医師を筆頭に、金沢大学時代と同時に東京医大時代から苦楽をともにした外科医や麻酔科医、ベテランの看護師や臨床工学技士たちで、「チームワタナベ」を構成しています。
当院では、次世代を見据え若い心臓血管外科医を養成しています。臨床レベルを下げずに世界最高峰の技術を学び、圧倒的な症例数を経験することと、ノウハウを積み上げることによって、安全にレベルの高い心臓血管外科医の教育を行っております。
豊富な症例数と学びの機会
当院では年間約500例以上の成人心臓手術を行っております。良い心臓血管外科医になるためには少しでも多くの経験を積むことが大切です。手術手技時間の短縮(つまり習熟)はなだらかなカーブと共に短縮するのではなく、“ジャンプアップ”と称するようにある時点で急速に良くなります。渡邊医師がドイツ留学中に経験したような、突然うまくなる現象は、当院でも再現可能だと確信を得ています。“集中的研鑽”はあるタイミングで“一気に結果として表れる”のです。
ロボット心臓手術(キーホール手術)のパイオニア
当院の総長の渡邊医師は、2019年2020年と、ロボット支援下ロボット心臓手術の執刀数において世界一となり、アメリカのintuitive surgical社より表彰を受けています。症例数だけでなく、他施設のロボット手術とは比べられない程に傷口が小さいのが特徴です。
ウルフ‐オオツカ法(ウルフ‐オオツカ低侵襲心房細動手術)
左心耳切除と外科的アブレーションの両方を行うウルフ―オオツカ法は、低侵襲で患者さんに優しく、短い手術時間、抗凝固治療の離脱を可能にし、さらに保険診療なのがメリットです。ウルフ―オオツカ低侵襲心房細動手術センターでは、低侵襲の内視鏡下心房細動手術のパイオニアである大塚医師がセンター長を務め、全国から患者さんが来院されます。
圧倒的に短時間で、軽度低体温で負担の少ない大動脈瘤手術
大動脈瘤の手術は今でももっとも大きな手術ですが、チーム・ワタナベでは15年前から軽度低体温で手術を行う方法を開発し、現在ほとんどの大動脈の手術をこの方法で行っており、これまで手術死亡や脳合併症はありません。また、縫合方法も出血しない方法を採用したことで、4時間程度ですべての手術が終わります。輸血なしで手術を行うことも可能であるため、大量輸血の副作用を防ぎます。