特徴
“心臓から足先まで、広く血流の回復を目標に”
循環器内科部門の役割は、低侵襲で安全性の高いカテーテル治療を提供する点にあります。当院におけるカテーテル治療は、心臓のみならず、腎臓や手足に血流を送る血管までを対象として、広く血流を回復させることを目標として行っております。
多くは手首の血管から治療を行い、カテーテル室から歩いて病棟に戻ることも可能なほど、体への負担が少ないことが特徴です。
循環器内科も、心臓血管外科チーム・ワタナベの一角として、患者さんに優しい最高の心臓病治療を目指しております。内科と外科の治療を融合させたハイブリッド治療を含め、個々の患者さんに合わせた最適な治療を提供致します。
心臓病に24時間365日対応
急性心筋梗塞、不安定狭心症、うっ血性心不全、重症不整脈など一刻を争う心臓病に対して、24時間365日対応いたします。
からだへの負担の少ない優しい治療
体の負担を最大限に減らしたカテーテル治療によって、迅速な血流の回復、早期退院を目指します。
また、高度な技術を持つ外科チームと合同で、ハイブリッド治療を行います。
高精度な精密検査
心臓の冠動脈以外にも、全身の動脈硬化によって生じた血流異常を検査機器を駆使して検出します。
また、弁膜症、先天性心疾患など心臓の構造的異常に対しても、心臓機能を測定し、手術の必要性を決定致します。
外来について
循環器内科外来枠は、平日(月曜~金曜)の午前・午後です。
上記であれば電話予約なしでも当日受診が可能であり、紹介状も不要です。
初診時は、レントゲン、採血、心電図、(心臓エコー検査)が基本で、2時間程要します。
それ以外でも救急患者は土日問わず365日診察致します。
メールでも電話でも、いつでもご相談下さい。
紹介状は必要ございません。
TEL: 03-3311-1119
受付時間10:00~18:00
心臓に悩みをお持ちの方、循環器内科の受診を迷われている方、是非一度ご相談下さい。直接、お答え致します。必要であれば、詳しい検査を行わせて頂き、適切な診断と治療方針の決定を通して、来院された方の悩み、不安を解決することが我々の願いです。
また、当院循環器内科で治療を受けられた後で、ご相談、ご質問がある方も、お気軽にご連絡下さい。治療後も安心した生活を送って頂くための一助となれば幸いです。
対応する症状と疾患
胸が苦しくなる
心臓の筋肉を栄養する冠動脈の血流が悪くなって発症する、狭心症や心筋梗塞の可能性があります。重い物を持った時、坂道や階段にかかった時に胸が苦しくなる場合や、冷や汗を伴うような胸の苦しさは典型的な症状です。
特にタバコを吸っていた方や、高血圧、コレステロール、糖尿病の治療を受けている方は要注意です。症状を自覚する回数が増えてくる場合には、緊急でカテーテル検査が必要なことがあり、すぐに循環器内科外来の受診をお勧めします。
呼吸が苦しい、顔や足がむくんできた
心臓の機能が低下して、肺や全身に体液が溜まってしまう、うっ血性心不全と呼ばれる状態の可能性があります。夜〜朝方にかけて息苦しさが悪化するのが特徴です。
レントゲンやエコー、採血などの簡便な検査で診断が可能です。入院治療が必要となり、血管を拡げる薬や、利尿剤を使用して溜まった水分を排出していきます。
歩くと足が重苦しい
足に血液を送る動脈の流れが悪くなっている、閉塞性動脈硬化症(末梢動脈疾患PAD)の可能性があります。初期には、しばらく歩くとふくらはぎのあたりが重苦しくなってきますが、休むと良くなります。放っておくと、休まずに歩ける距離が短くなったり、歩かなくても痛くなることがあります。
重症化した場合には、カテーテルやバイパス手術によって血流を回復させる治療を行います。
意識が遠のく
脈拍が極端に遅くなる不整脈(洞不全症候群、房室ブロック)や、速くなる不整脈(心室頻拍、心室細動)によって、頭へ行く血流が低下している可能性があります。失神して倒れてしまう場合もあり、多くは命に関わる重篤な不整脈です。
ペースメーカー手術が必要になることがありますので、早めに循環器内科での精密検査が必要です。
動悸がする
脈拍が早くなる不整脈(心房細動、心房粗動、発作性上室性頻拍など)の可能性があります。24時間記録する心電図などで診断を行い、必要であれば薬の内服を行います。
症状が改善しない場合は、カテーテル治療も考慮します。
いびきがひどい
日中も強い眠気に襲われたり、だるい、集中力が続かないといった症状を訴える方もいます。睡眠時無呼吸症候群(SAS)の可能性があります。心臓病、高血圧、糖尿病、脳卒中など様々なリスクが増加しますので、早期発見が重要です。
ご自宅で手軽に出来る検査から行って行きますので、お気軽にご相談下さい。
対応する治療と検査
チーム・ワタナベだからこそできる患者さんに優しい心臓の治療
狭心症の治療には、通常カテーテル治療か冠動脈バイパス手術のどちらかで治療しますが、当院ではカテーテル治療と冠動脈バイパス手術を組み合わせた冠動脈ハイブリッド治療で、より患者さんの負担が少ない狭心症の治療を目指しています。
治療
- 冠動脈カテーテル治療
(ロータブレーダを含む) - 経皮的僧帽弁クリップ術(MitraClip®)
- 経カテーテル大動脈弁留置術(TAVI)
- 不整脈に対するカテーテルアブレーション
- ペースメーカー植込み手術
- 緊急時の体外式ペースメーカー
- 透析シャント狭窄に対するバルーン治療
- 下大静脈フィルター留置
- 心不全に対するASV
- 睡眠時無呼吸症候群に対するCPAP
- 心臓リハビリテーション
- 末梢血管カテーテル治療
(下肢動脈、腎動脈、鎖骨下動脈など) - CRT(心臓再同期療法、ペースメーカー)
- ICD(植込み型除細動器)
検査
循環器内科の治療実績
2022年 | 2023年 | |
---|---|---|
冠動脈カテーテル治療(PCI) | 138 | 208 |
MitraClip(マイトラクリップ-経皮的僧帽弁クリップ術) ※2023年5月~ |
- | 8 |
TAVI(タビ-経カテーテル大動脈弁留置術) ※2023年10月~ |
- | 5 |
カテーテルアブレーション | 130 | 235 |
対応する主な疾患
主な医療機器・設備
- 2方向同時撮影可能な血管造影装置
- 大動脈内バルーンポンプ
- PCPS
- 全身麻酔可能な配管と手術室と同等の清潔度を備えたカテーテル室
- Hybrid手術室(下肢動脈治療時に使用)
- 64列造影CT
- HCU6床
- カテーテル室
- Hybrid手術室
- 64列造影CT
- HCU6床
ドクター紹介
循環器内科医募集
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