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洞不全症候群[ドウフゼンショウコウグン]

洞不全症候群(Sick Sinus Syndrome:SSS)とは

洞不全症候群は、不整脈の一種で、心臓のリズムをつくる「洞結節」の働きが低下することによって起こる病気です。
心臓は筋肉の塊ですが、その拍動は洞結節から発生する電気信号によって一定のリズムで動いています。
この洞結節やその周囲の心房筋に異常が生じると、電気信号が弱くなったり途切れたりして、心拍数が著しく遅くなる(徐脈)、または一時的に心停止を起こすことがあります。
その結果、身体に必要な血液を十分に送り出せなくなり、めまい・ふらつき・息切れ・倦怠感などの症状が出現します。

ただし、洞不全症候群は必ずしも重症な病気というわけではありません。
専門医による適切な治療を受けることで、多くの患者さんは日常生活を取り戻すことが可能です。

洞不全症候群の症状

軽度の場合は自覚症状がないこともありますが、進行すると次のような症状がみられることがあります。

  • 歩行中に他の人のペースについていけない
  • めまい、ふらつき、立ちくらみ
  • 息切れ、倦怠感、動悸
  • 意識が一瞬遠のく、失神

特に、徐脈や一時的な心停止によって脳への血流が途絶えると、失神や転倒を起こすことがあります。
そのため、治療前は自動車や自転車の運転を控える必要があります。

徐脈頻脈症候群

また、一部の患者さんでは「徐脈頻脈症候群(bradycardia-tachycardia syndrome)」と呼ばれる型が見られます。
これは、脈が極端に遅くなったり、逆に速くなったりを繰り返すもので、脈が正常に戻っても脳血流が一時的に低下して意識が遠のくことがあります。

薬剤性徐脈(洞不全症候群に似た病態)

洞不全症候群と似た症状を示すものに「薬剤性徐脈」があります。
これは、高血圧や不整脈の治療に用いられるカルシウム拮抗薬やβ遮断薬などが効きすぎてしまい、脈が過度に遅くなる状態です。
この場合、薬の調整によって症状が改善することが多く、洞不全症候群そのものとは区別されます。

洞不全症候群の症状かなと思ったらオンライン診療をご利用下さい。

オンライン診療

洞不全症候群の原因と予防に関する知識

洞不全症候群の原因は加齢による洞結節の変性が最も多いとされています。
加齢に伴って洞結節の細胞が減少したり、線維化(硬くなること)が進むことで、電気信号の発生や伝導が低下します。
70歳以上では、10〜20%の方に臨床的に問題となる徐脈がみられるという報告もあります。

その他の原因としては以下のようなものがあります。

  • 心筋梗塞や心筋症などの心臓病による影響
  • 薬剤の副作用(β遮断薬、カルシウム拮抗薬など)
  • 電解質異常や甲状腺機能低下症
  • 心臓の炎症(心筋炎、心膜炎など)

予防は難しい病気ですが、定期的な心電図検査や脈拍の自己チェックが早期発見につながります。
特に、めまいや息切れなどの症状が現れた場合は、早めに循環器専門医を受診することが大切です。

洞不全症候群の早期発見

洞不全症候群は、症状が軽い場合や一過性の場合も多く、健康診断や人間ドックの心電図で偶然見つかることもあります。
普段から自分の脈の速さやリズムに関心を持ち、異常を感じたときは記録する習慣をつけましょう。
脈拍の自己確認と定期的な心電図検査は、早期診断の有効な手段です。

検査

  • 12誘導心電図
  • イベントモニター
  • ホルター心電図
  • 心臓電気生理学的検査

治療(手術)法・入院期間・術後

経過観察・薬剤調整

脈が遅くても症状がない場合は、まず経過観察となることが多いです。
また、薬剤性徐脈が疑われる場合には、服用している薬を調整することで改善が期待できます。

ペースメーカー治療

徐脈や一時的な心停止による脳虚血発作が認められる場合、または徐脈頻脈症候群と診断された場合は、ペースメーカー治療の適応となります。
ペースメーカーは、脈が遅くなったときに電気刺激を送り、一定の心拍数を保つ小型の医療機器です。

装置は500円玉より一回り大きい程度の大きさで、左胸の鎖骨下を数センチ切開し、ペースメーカー本体と心臓に導く細いリード線(電線)を埋め込みます。
手術は局所麻酔で行い、1〜2時間程度です。
当院では通常、2泊3日の入院で行っています。

埋め込み後は定期的に外来で装置の作動状態をチェックし、電池の寿命(およそ7〜8年)に応じて本体を交換します。

まとめ

洞不全症候群は、加齢や心疾患、薬剤などを背景に起こる徐脈性不整脈の一つです。
症状が軽い場合は経過観察でよいこともありますが、失神や極端な徐脈がある場合はペースメーカー治療によって生活の質を大きく改善できます。
気になる症状がある場合は、早めの受診と専門医による評価を受けることをおすすめします。

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診察から手術を通して痛みや負担から患者さんを解放することを目標にし、日々工夫しています。

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