
2023年4月1日に「低侵襲成人先天性心臓病手術センター」を開設いたしました
このたび、ニューハート・ワタナベ国際病院に新しくオープンしました「低侵襲成人先天性心臓病手術センター」のスーパーバイザーをつとめ、手術の執刀および指導を担当させて頂きます金子幸弘と申します。
先天性心臓病とは生まれつき持つ心臓の疾患であり、その多くが小児期に発見され手術やカテーテル治療などで根治されます。しかし、下記のように成人になってから見つかったり、小児期手術の後遺症として残り、成人期に手術治療が必要となる疾患や病態もあります。これらを成人先天性心臓病と称します。
・心房中隔欠損およびその後遺症
・部分型肺静脈環流異常およびその後遺症
・心室中隔欠損およびその後遺症
・不完全型房室中隔欠損(心内膜床欠損)およびその後遺症
・ファロー四徴およびその後遺症(特に肺動脈弁閉鎖不全、右室流出路狭窄動脈管開存)
・エプスタイン病およびその後遺症
本邦には小児を対象とする先天性心臓病センターは少なからず存在しますが、上記のような成人先天性心臓病の治療を小児専門のセンターで行うのは難しく、成人先天性心臓病を専門とするセンターはありませんでした。
新しく設立しました「低侵襲成人先天性心臓病手術センター」は、現在、国立成育医療センター心臓外科診療部長を務める私の30年間培った先天性心臓病手術治療の経験と、ロボット内視鏡手術など低侵襲心臓手術治療においては日本を代表する施設であるニューハート・ワタナベ国際病院の総合力を結集させた日本初の低侵襲心臓手術センターです。
成人先天性心臓病の手術適応や低侵襲手術のお問い合わせは随時受け付けておりますので是非ご利用ください。
低侵襲成人先天性心臓病手術センター
センター長 金子 幸弘
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・ドクター紹介:金子 幸弘