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ニューハート・ワタナベ国際病院

診療科・部門紹介

血管外科

特徴

大動脈瘤~最も発見されにくい病気の一つ

大動脈瘤という病気

大動脈とは、心臓からおへそのうえまであたりまでの、身体の中で最も太い動脈につけられた名前です。
「新幹線は日本の大動脈です。」といったように使われることが多い「大動脈」ですが、実際に胸部では直径が約3cm、腹部では約2cmもあり、この大動脈の中を血液は轟々と水道の蛇口を全開にした時のように流れています。不思議なことに、日常の生活でこの爆流を感じることはまずありません。

破裂前の病気の発見・治療が大切

この大動脈の一部が本来の直径の150%以上になると、そのふくれた部分を「大動脈瘤」といいます。
大動脈瘤はだんだん大きくなると、破裂しやすくなってきます。 大動脈瘤の原因、形、大きくなるスピードなどから、どの程度になったら破裂しそうなのかは、長い間の研究によって明らかにされています。
破裂したあとに行う治療の成績は大変悪く、破裂前の病気の発見・治療が大切です。

大動脈瘤は最も発見されにくい病気の一つ

病気には発見されやすいものと発見されにくいものがあります。
大動脈瘤は最も発見されにくい病気の一つです。
それは、この病気は自覚症状がほとんどないないからです。
このため、破裂によるショック状態で初めて診断されることも少なくありません。
Silent killer(静かに忍び寄る殺人者)との異名をもつこの病気の頻度は65才以上の2-3%との報告もありますが、破裂による突然死も多く、正確な発生頻度は捉えにくいのが現状です。

大動脈瘤は以前よりは発見されやすくなっている

メタボリックシンドロームの増加に伴い、この病気も増加していると考えられていますが、通常の検診、血液検査、X線検査では確定診断がつけられないことも、この病気の発見を遅らせる原因の一つとなっています。
しかし近年、大動脈瘤への関心が高まり、また人間ドックで積極的に超音波診断装置やCT検査装置による検査が取り入れられたことにより、大動脈瘤が以前よりは発見されやすくなっています。

治療・手術について

低侵襲の新しい治療法を採用
ステントグラフト内挿術

1990年代初頭より欧米を中心に臨床応用されるようになったのがステントグラフト内挿術です。動脈瘤の前後の正常な太さの血管にステントグラフトを固定し、動脈瘤の破裂を予防する仕組みです。

ハイブリットでどこでも可能

我々チーム・ワタナベのステント治療は15年前に開発しました。
胸部大動脈瘤のステント治療の草分けです。

大動脈瘤のステント治療

負担の少ない軽度低体温手術を開発
人工血管置換術

大動脈瘤を切除して人工血管を縫い付ける手術で、開胸した後、体外循環という機械を用いて下半身や臓器の血流を維持しながら行います。動脈瘤が頭の血管や脊髄の血管、内臓の血管などにかかっているときには、それらの血管も人工血管につないで再建します。

頭を使いより安全な手術へ

大動脈瘤の手術は今でももっとも大きな手術です。他病院では一般的に、手術の際は患者さんの体を20℃の超低体温の状態にしますが、この方法では脳梗塞や感染症、肺炎などのリスクが高まり、出血も止まらず1日がかりで死亡率も高い状態でした。

このためチーム・ワタナベでは、 15年前から20度に冷やすのを止めて、 32℃の軽度低体温で手術を行う方法を開発しました。現在ほとんどの大動脈の手術をこの方法で行っており、これまで手術死亡や脳合併症はありません。
また、縫合方法も出血しない方法を採用したことで、4時間程度ですべての手術が終わります。
また、輸血なしで手術を行うことも可能であるため、大量輸血の副作用を防ぎます。
これらは国内ではチーム・ワタナベだけが手がけることができる高度な技術だと自負しています。

大動脈瘤に対する人工血管置換術

手術実績

過去14年間のチームワタナベの胸部大動脈瘤手術成績

胸部大動脈瘤(ステント除く)

症例数 1993-2012年 胸部大動脈瘤手術
日本国内
2000-2001 9
2002 7
2003 6
2004 7
2005 11
2006 14
2007 27
2008 23
2009 27
2010 22
2011 36
2012 23
総計 212例
死亡率 2000-2012年
胸部大動脈瘤(ステントを除く)212例
(弓部置換術 及び上行置換術、Bentall手術)
待機早期・病院死亡率 1 0.47%
緊急 早期死亡率 6 2.83%
全病院死亡率 9
(緊急8)
4.25%

河内医師

  • 生涯治療経験数(平成25年12月現在)
  • 閉塞性動脈硬化症に対する経皮的血管形成術・・・202例
  • 閉塞性動脈硬化症に対するレーザー血管形成術・・・69例
  • 動静脈シャントに対する血管形成術・・・77例
  • 下肢静脈瘤に対する縮小手術・・・669例

症例数

お問い合わせください。

ドクター紹介

大竹 裕志

大竹 裕志


    経歴

  • 1982年 大分県立中津南高等学校を卒業
  • 1982年 金沢大学医学部医学科に入学
  • 1988年 同 卒業
  • 1989年 金沢大学医学部附属病院 第1外科 研修医
    金沢大学大学院医学研究科(外科学第1)に入学

  • 1993年 同 修了(医学博士)
  • 1996年 金沢大学医学部附属病院 助手
  • 1998年 Alexander von Humboldt財団奨学生としてDüsseldorf大学血管外科で手術研修・研究に従事

  • 2000年 富山医科薬科大学 医学部 第1外科 助手
  • 2000年 金沢大学医学部附属病院  第1外科 助手
  • 2003年 同 心肺・総合外科(旧第1外科) 医局長
  • 2003年 同 心肺・総合外科(旧第1外科) 講師
  • 2007年 同 臨床教授
  • 2010年 金沢大学大学院医学系研究科 特任教授
  • 2014年 ニューハート・ワタナベ国際病院 副院長兼血管外科部長
  • 2016年 ニューハート・ワタナベ国際病院 院長兼血管外科部長

    資格

  • 1988年 医師免許取得
  • 1994年 日本胸部外科学会認定医
  • 2003年 日本外科学会指導医
  • 2004年 心臓血管外科専門医
  • 2009年 脈管専門医
  • 2008年 胸部・腹部ステントグラフト内挿術指導医
  • 2011年 心臓血管外科修練指導者
  • 2014年 血管内治療認定医

    所属学会

  • 日本胸部外科学会
  • 日本外科学会
  • 日本ロボット外科学会(理事)
  • 日本心臓血管外科学会(国際会員) 
  • 日本血管外科学会(評議員)    
  • 日本血管内治療学会(評議員)
  • 日本循環器病学会(北陸支部評議員)
  • 日本脈管学会(評議員)
  • 日本静脈学会
  • 日本生体医工学会会員
  • ヨーロッパ血管外科学会
  • ドイツ血管外科学会
  • International Union of Angiology

研究活動・論文

1.文部科学省科学研究費

http://kaken.nii.ac.jp/d/r/60283131

2.最近の主要論文

  • A novel coronary active perfusion system using a conventional intra-aortic
    balloon pump for off-pump coronary artery bypass grafting.
    Kiuchi R, Tomita S, Yamaguchi S, Nishida Y, Ohtake H, Nakamura H,Watanabe G.
    J Thorac Cardiovasc Surg. 2014 Jul;148(1):304-10.
  • Assessment of a new type I endoleak repair technique using an anchoring device. Tuan PM, Ohtake H, Ryuta S, Watanabe G. Innovations (Phila).
    2013 Jul-Aug;8(4):289-95.
  • Stent in the heart. Watanabe G, Ohtake H, Tomita S, Yamaguchi S, Iino K.
    J Am Coll Cardiol. 2012 Feb 7;59(6):627
  • Neurological deficit after simultaneous open abdominal aortic surgery and thoracic aortic endovascular therapy. Ohtake H, Kimura K, Tomita S, Yamaguchi S, Sanada J, Matsui O, Watanabe G.
    Int Angiol. 2011 Feb;30(1):88-91.
  • Risk factor analysis of thoracic endovascular repair using the Matsui-Kitamura stent graft for acute aortic emergencies in the descending thoracic aorta. Ohtake H, Kimura K, Sanada J, Matsui O, Watanabe G.
    J Vasc Surg. 2010 Dec;52(6):1464-70.;
  • Elective Matsui-Kitamura stent graft repair for descending thoracic aortic aneurysm and chronic type-B aortic dissection. Ohtake H, Sanada J, Kimura K, Matsui O, Watanabe G.
    Thorac Cardiovasc Surg. 2010 Aug;58(5):265-70.

3.最近の学会発表

  • 2014年4月 第114回日本外科学会 ビデオシンポジウム
    弓部大動脈瘤に対するDebranching併施のTEVAR

    金沢大学 心肺・総合外科1),放射線科2)
    大竹裕志1),木内竜太1),新谷佳子1),山本宣孝1),村松 賢一1),西田佑児1),山口聖次郎1),富田重之1),眞田順一郎2),渡邊 剛1)
  • 2013年10月 第54回日本脈管学会 シンポジウム
    弓部大動脈瘤に対するDebranching併施のTEVARにおける脳梗塞予防

    金沢大学 心肺・総合外科1),放射線科2)
    大竹裕志1),木内竜太1),新谷佳子1),山本宣孝1),村松 賢一1),西田佑児1),山口聖次郎1),富田重之1),眞田順一郎2),渡邊 剛1)
  • 2013年9月 第61回日本心臓病学会 教育講演
    弓部大動脈瘤に対するTEVARの現状

    金沢大学 心肺・総合外科1),放射線科2)
    大竹裕志1),木内竜太1),新谷佳子1),山本宣孝1),村松 賢一1),西田佑児1),山口聖次郎1),富田重之1),南 哲弥2),眞田順一郎2),渡邊 剛1)

河内 賢二

河内 賢二

    経歴

  • 1985年 東京医科大学卒業
  • 1989年 東京医科大学大学院医学研究科単位取得
  • 1989年 東京医科大学病院外科第2講座助手
  • 1993年 東葛クリニック病院心臓血管外科派遣
  • 1995年 河内循環器クリニック院長
  • 2007年 東京医科大学病院心臓外科兼任准教授
  • 2009年 金沢大学医学部非常勤講師
  • 2010年 学校法人東京医科大学評議員
  • 2010年 医療法人社団東京医心会理事長
  • 2010年 社団法人日本心・血管予防会評議員
  • 2014年 ニューハート・ワタナベ国際病院開院

    資格

  • 医学博士
  • 日本外科学会専門医
  • 日本胸部外科学会認定医
  • 日本医師会認定産業医
  • 群馬県警警察医
  • 身体障害者福祉法指定医

    所属学会

  • 日本外科学会
  • 日本胸部外科学会
  • 日本心臓血管外科学会
  • 日本血管外科学会
  • 日本静脈学会
  • 日本血管内治療学会

木内 竜太

    経歴

  • 2002年 金沢大学医学部卒業
  • 2007年 富山赤十字病院 心臓血管呼吸器外科
  • 2010年 金沢大学心肺・総合外科 医員
  • 2012年 金沢大学心肺・総合外科 助教
  • 2014年 ニューハート・ワタナベ国際病院
  • 2016年 ニューハート・ワタナベ国際病院 心臓血管外科副部長

    資格

  • 医学博士
  • 外科専門医
  • 心臓血管外科専門医
  • 心臓血管外科学会 修練施設指導医
  • 日本脈管学会認定脈管専門医
  • 大動脈ステントグラフト機種別指導医
  • 日本循環器学会認定循環器専門医
  • 日本血管外科学会認定血管内治療医

    所属学会

  • 日本外科学会
  • 日本胸部外科学会
  • 日本心臓血管外科学会
  • 日本血管外科学会
  • 日本循環器学会
  • 日本脈管学会

捶井 達也

    経歴

  • 2009年 金沢大学医学部卒業
  • 2011年 富山赤十字病院 心臓血管・呼吸器外科
  • 2012年 高邦会高木病院 心臓血管・呼吸器外科
  • 2013年 金沢大学 心肺・総合外科 医員
  • 2014年 ニューハート・ワタナベ国際病院
  • 2016年 ニューハート・ワタナベ国際病院 心臓血管外科医長

    所属学会

  • 日本外科学会
  • 日本胸部外科学会
  • 日本心臓血管外科学会
  • 日本循環器学会
  • 日本血管外科学会

瀬口 龍太

瀬口 龍太

    経歴

  • 2009年 金沢大学医学部卒業
  • 2011年 金沢有松病院外科
  • 2012年 金沢大学 心肺総合外科
  • 2013年 国際医療福祉大学三田病院 心臓外科
  • 2014年 高邦会高木病院 心臓血管外科
  • 2016年 ニューハート・ワタナベ国際病院 心臓血管外科

    資格

  • 医学博士
  • 日本外科学会認定外科専門医

    所属学会

  • 日本外科学会
  • 日本胸部外科学会
  • 日本心臓血管外科学会
  • 日本血管外科学会
  • 日本循環器学会
  • 日本ロボット外科学会
  • 日本冠動脈外科学会

堀川 貴史

堀川 貴史

    経歴

  • 2014年 千葉大学医学部卒業

    所属学会

  • 日本外科学会
  • 日本胸部外科学会
  • 日本心臓外科学会
  • 日本血管外科学会