冠動脈カテーテル治療(PCI)とは
経皮的冠動脈形成術(以下、冠動脈カテーテル治療)とは狭心症や心筋梗塞に対してカテーテルと呼ばれる細い管を使用して血管を広げる治療法です。PCI(ピーシーアイ/Percutaneous Coronary Intervention)、心臓カテーテル手術、カテーテル・インターベンションなどとも呼ばれます。ニューハート・ワタナベ国際病院の循環器内科では、日本心血管インターベンション治療学会研修施設として年間300例以上の高度石灰化や慢性完全閉塞を含む冠動脈カテーテル治療を行っております。
冠動脈カテーテル治療とは?
狭心症や心筋梗塞によって狭くなった冠動脈を広げるための治療法で、手首または足の付け根から2〜3ミリ程の細い管(カテーテル)を挿入し、血管の狭くなった患部を治療する方法です。1泊2日の入院で行っております。
治療当日の昼頃にご入院して頂き、午後に治療、翌日早朝に退院となる方もいらっしゃいます。院内滞在時間は基本24時間以内ですが、治療経過次第では20時間以内(エクスプレスライン)の滞在で、そのまま出社される方もいらっしゃいます。
また当院では外科と内科がチームとなり、カテーテル治療(内科)と冠動脈バイパス手術(外科)の双方の良い部分を組み合わせたハイブリット治療を実施することが可能です。2本以上の複雑な冠動脈病変では、治療をその都度に分けて入院していただく必要があり、治療に時間を要することがあります。しかし心臓専門病院の当院では、できる限り患者さんの入院の回数と期間を短縮し、負担の少ない治療を提供しています。
初診から治療までの一般的な流れ
1. 外来
- 外来で受診当日または後日に予約して検査(採血、胸部レントゲン、心電図、心臓超音波検査、心臓CT検査など)を行います
- 冠動脈カテーテル治療が必要かどうか、また行うかどうかの相談をします
- 治療の日程を相談して決定します
2. 入院
治療前:治療の当日に入院していただきます。食事制限などはありません。(ただし、腎機能が低下している方は前日入院となります)
治療当日:歩いてカテーテル室まで向かいます。治療後1時間は何も食べることが出来ません。治療時間は1〜2時間です。冠動脈カテーテル治療は局所麻酔で行いますので痛みは感じません。
手首からカテーテルを挿入した方は、治療室から車いすで病室へ戻り、治療後30分が経過したらトイレに行くことが可能です。
足の付け根からカテーテルを挿入した方は、治療後数時間は仰向けで安静に過ごして頂き、一定期間が経過したらベッドの上で横を向いたりすることが可能です。
治療翌日:シャワー浴が可能です。問題がなければ退院できます。
手首からカテーテルを挿入した方は、止血ベルトを外します。
足の付け根からカテーテルを挿入した方は、足の圧迫を外します。圧迫を外した後に歩けるようになります。
3. 退院まで
治療後は病室で過ごしていただき、心電図モニターで脈の様子を観察します。問題がなければ治療の翌日に退院できます。
治療費用
カテーテル治療は健康保険が適用され、治療費用の自己負担額は高額療養費制度の利用で一般的に11万円くらい(70歳未満・年収約370〜770万円の場合)であるケースが多数です。※入院時の食費負担や差額ベッド代等は含みません。
自己負担額は年収(所得)によって異なりますので、ご加入の医療保険(医療保険者)にご確認・お問い合わせください。
他の術式の手術費用については、手術費用についてをご覧ください。
カテーテル治療以外の治療法
狭くなった冠動脈に対しては、カテーテル以外にも治療方法はあります。薬を使って一時的に症状を抑える「薬物療法」という治療方法もありますが、根本から取り除くには、心臓カテーテル治療か外科的な冠動脈バイパス手術が必要です。
- 薬物療法・・・服薬によって発作や心筋梗塞への進行を予防するものと、症状があらわれたときの対症療法があります
- 外科的手術法・・・冠動脈バイパス手術、冠動脈ハイブリット治療
黒岩信行医師からのメッセージ
狭心症の治療は通常、カテーテル治療か冠動脈バイパス手術のどちらかで治療しますが、当院ではカテーテル治療と冠動脈バイパス手術を組み合わせた冠動脈ハイブリッド治療も可能で、患者さんに最適な治療法を提供することが可能です。心臓治療専門病院のニューハート・ワタナベ国際病院だからこそできる患者さんに優しい狭心症の治療を、循環器内科と心臓血管外科がチームとなり、患者さんお一人おひとりにあった治療をオーダーメイドで提案いたします。医師と看護師やコメディカル等がチーム一丸となって治療にあたらせていただきます。
各種施設指定・認定
- 日本心血管インターベンション治療学会研修関連施設
- 日本循環器学会研修施設(新・旧制度)
最新情報は病院概要ページをご確認ください。







